■ コラム 時候のあいさつ
「感じるまま」を文字にする
公的な文書などと違って、知人宛に手紙を書く場合、直接の用件から書きだしてしまうと、あたたかみの感じられない事務的な手紙になってしまいます。それでは心のこもった手紙といえないばかりか、手紙をもらった相手もあまり嬉しいとは思えないでしょう。
でも、かた苦しく考えることはありません。相手の様子をたずねたり、こちらの様子を伝えたりなど、顔を合わせたら自然に言葉にする程度のことから書き始めればよいのです。
また四季折々の時候のあいさつでは、1月頃には「寒さが一段と厳しくなってきました」、5月には「風薫る気持ちのよい季節になりましたね」などと、その時々に感じた言葉を書けばよいのです。ただ季節は年によって様々です。夏といっても冷夏の年もあります。そんな年に「猛暑で」などと書きだしては、かえって気持のこもっていない手紙に感じるので気をつけましょう。
また「お花見」や「紅葉狩り」などといった日本ならではの言葉を探してみても 楽しいかもしれませんね。
手紙は文章の上手、下手を競うものではありません。相手を思いやる心をベースにして自分なりの言葉を使って書けばよいのです。